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2019年3月

しまなみ海道と電動アシスト化リカンベントトライク

しまなみ海道はサイクリングで有名なのは周知の通り。

ここには北から

  1. 因島大橋
  2. 生口橋
  3. 多々羅大橋
  4. 大三島橋
  5. 伯方・大島大橋
  6. 来島海峡大橋

という、6つの橋があり、自転車・歩行者・原付(二種まで)が通れる道が整備されている。(さらに北に、尾道大橋・新尾道大橋があるが、前車は通行非推奨、後者は通行不可。なので尾道から向島へは渡船で渡ることになる。)

参考:http://www.go-shimanami.jp/cycling/cycling.html

これらの橋の内、4番・5番の大三島橋・伯方大島大橋は、その規制が「車両・二輪通行止め 125cc以下を除く」となっている。

つまり、ミニカーである我がミニカー登録電動アシスト化リカンベントトライク(長いから「ミニカートライク」で…)は、定格0.5kWなので、50cc以下と同じ扱い(0.6kW以下)ということで、ここを通ることが出来る。

ではそれ以外の橋はというと、「車両・二輪通行止め 125cc以下の二輪を除く」となっている。そう、三輪である我がミニカートライクは、ここを通ることが出来ないのだ… orz

これについて、関係各所に問い合わせたところ、規制の理由はその車幅にあると言うこと。

しかし、我がミニカートライクの幅は、輪距で70㎝ほど、ウィンカーなどの突起部を含む全幅でも90㎝ほどで、最も幅の広い原付(ホンダ ジョーカー)の93.5㎝よりも幅が狭い。

これは納得いかないし、是非とも通れるように、例えば「二輪」という制限では無く、「幅1m以下」とかに出来ないのか!? と、広島・愛媛両県・県警に問い合わせ・要望を出してみた。

そうしたら、広島県警から連絡を頂き、次のようなことが判明した。

  • 平成14年頃、全く同様の問い合わせがあった。(幅制限にして小型のミニカーを通れるように出来ないか、という内容であったようだ)
  • その際は、広島・愛媛両県や本四高速など、関係各署が集まり、実寸大の段ボールまで持ち込んで検証・検討を行ったとのこと。
  • 対策として、人車を分離するブロックを削ったり、数カ所に離合用の待避所を作るなどの方法も検討したとのこと。
  • しかしながら、構造的にすべての橋を対策することは難しく、また根本的に構造に関わるような改修は予算的にも困難であるということで、残念ながら見送ったとのこと。
  • なお、我がミニカートライクより幅のある原付については、二輪であれば傾ければ離合は可能であるという判断らしい。

まったく、似たようなことを考える人はいるもんだね。

ご連絡を頂いたご担当の方からは、我がミニカートライクの写真や動画を見て個人的には問題無さそうだし通してあげたいのだが、環境が当時と変わったわけでは無く、対応は難しい。申し訳ない。と丁寧にご説明頂いた。

というわけで、ミニカーという法的区分になる我がミニカートライクは、当面はしまなみ海道は通しで走ることは不可能である状況は変えがたいようだ。残念である。

なお、一部ルートにはフェリー等船でアクセス出来るのだが、すべての島に都合良く航路があるわけでは無いため、代替策とはならない。

また本件とは関係無いが、フェリーに於いてはミニカーは不遇である。大抵、普通車と同じ料金体系となり、大型二輪よりも遙かに高額になる。誠に遺憾である。

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